Androidを使っていた母親に、自分がヤフオクで落札した新品未使用品のiPhone8をあげたのは今から4年ちょっと前の話です。当時父親はiPhone7を使っており、スマホに関することは自分が全部教えてあげる係でした。Androidは機種変更するたびにUIやUXが異なるので親に教えるときに非常に(時間的)コストがかかるのと、夫婦でAndroidとiPhoneで違うと夫婦間で教え合う時に苦労することが多かったので・・・母親にもiPhoneにしてもらいました。
あれから4年、iPhone7を使っていた父親のスマホが先に調子が悪くなり、iPhone13をプレゼントしてあげました。母親にもそろそろiPhone8は古いので機種変更したらどうかと言ったら「まだ全然使えるのにもったいない」「スマホに何マンも払うのはもったいない」と言って頑なにまだ大丈夫と言ってました。2024年か2025年には廉価版であるiPhone SE 4が出ると思われるので、その頃に合わせて機種変更してもらおうかなと思ってました。
iPhone8は2023年度でサポート終了
2017年9月にリリースされたiPhone8は、6年経った今年の2023年9月にサポートが終了しました。サポート終了というのは「最新のiOSにアップデート非対応になった」という意味です。ということで、iPhone8には今年2023年秋にリリースされた「iOS 17」はインストールできません。iPhone8にインストールできる一番新しいiOSは「iOS16」までとなります。
iPhone8はいつまで使える?
サポート終了で最新OSである「iOS17」をインストールできないiPhone8はいったいいつまで使えるのか?問題ですが、サポート終了後も当面の間はセキュリティアップデートが提供されます。セキュリティ上の重大な欠陥が見つかった場合にはその穴を塞ぐためにアップルから古いiOS向けにもセキュリティアップデートが提供されます。
ですからサポート終了したiPhone8が「今すぐ買い換えないと危ない」というわけではなく、使い続けることは全然可能であるというのが一般的な見解です。
しかし、実際のところはサポート終了したiPhoneをいつまでも使い続けるのはやはり厳しいものがあります。その理由とは以下の通り。
- バッテリーがもたない
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- バッテリーの最大容量が80%を切ってると極端にバッテリーの持ちに不満が出てくる
- サポート終了したiPhoneのバッテリーをお金を払って交換してまで使い続けるメリットとデメリット
- 動作がもっさりして辛い
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- 物理メモリ不足(iPhone8は2GB)でもっさり
- iPhoneの頭脳であるチップセット(SoC)が非力過ぎて(iPhone8はA11 Bionic)でもっさり
- iPhone8も発売当初はメモリもチップセットも最新で快適に使えていたが、6年経った今ではメモリ不足とチップセットの非力さで全体的に動作はもっさり。快適にiPhoneが使えるという状態ではない
- 愛用してるアプリが古いiOSに対応しなくなる
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- 例えばLINEアプリだと、最低必要iOSバージョンはiOS15以上(2023年12月現在)
- この調子だと2年後、2025年にはiPhone8でLINEが使えなくなる?
- セキュリティアップデートがいつまで提供されるか分からない
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- 電話とメールとsafariでのネットサーフィンぐらいだからiPhone8で問題ないとそのまま使い続けるのも一つの選択肢
- しかしセキュリティアップデートがいつまで提供されるかは保証がない
サポート終了後もセキュリティアップデートがある程度の期間提供されるので、しばらくそれで粘るのも全然ありだけど、サポート終了後2年も経つと主要なアプリは古いiOSをサポートしなくなったり、物理メモリが少なくて非力なチップセットを搭載した古いiPhoneだと快適なスマートフォン生活を送れないのは事実。
今はスマートフォンでなんでもできる時代、スマホを持ってる人前提のサービスがほとんどなので、スマホが快適に使える状況じゃないと毎日の生活が辛い。サポート終了する前後でiPhoneの買い替えを検討した方が幸せになれると思うよ
毎日使うものにこそお金をある程度かける方が幸せになれるな。一括で買うのが厳しい人は、キャリアの2年レンタルとか、中古も検討してみるといいぞ
母の心臓の調子が悪くなって精密検査をしたけれど
話が脱線したので、少し戻すと……最近になって母親がちょくちょく「心臓が痛い」というのです。動悸のひどいバージョンか?というとそういうわけでもなく、痛くて辛いからロキソニンを飲んで、それでも治るまでにだいぶ時間がかかるというのでちょっと心配になりました。心筋梗塞?心不全?狭心症?ということで地域で一番心臓病に強い大きな病院に行って一通り検査してみたんですが結果は異常なし。「もしまた痛くなったら、その時にかかりつけの病院で心電図を取ってもらって、その結果を持ってうちに受診ください」みたいな感じでした。どうも胸の痛みがある時に取った心電図じゃないとダメらしい。
今のところ一通りの検査しても問題がなくて、できることと言えば健康的な食生活、睡眠をしっかりとって、毎日の適度な運動。本当にできることと言えばこれぐらいしかなくて、もしまた胸が痛くなったら痛い時の心電図が必要だからかかりつけの病院で心電図をとってもらう必要がある。これも意外に難しくて、かかりつけの病院に行った時には痛みが治ってることが多い。とりあえず様子を見るしかないよね・・・って感じ。
そういえば母親は若い頃から定期的に動悸がする?持病があって、心臓付近を氷嚢で冷やすと動悸が止まるとかで・・・病院に行っても原因はわからないし、何度か動悸がひどい時に病院に行っていざ心電図を取ろうとセンサーを胸に取り付けた時の「ヒヤッと」する冷感で動悸が止まってしまい、心電図をとっても異常が見つからない、また動悸がひどい時に病院来てくださいねで終わるとぼやいてました。
母親の年齢が60過ぎたぐらいの時に大きな病気が見つかって、大病院に入院中・・・たまたま動悸が出た時があり、入院中に心電図をとったら異常が見つかって、別途カテーテル手術をしたことがありました。カテーテル手術後はいっさい動悸が出なくなったと喜んでましたが、今回の心臓付近の痛みっていうのは動悸とはまた別物らしく、あれだけ検査をしても異常が見つからなかったんだから、様子を見るしかない、胸の痛みがするときにかかりつけ病院に行って心電図撮ってもらうしかない、でもかかりつけ病院に行ったら胸の痛みが治まってることが多いので、心電図撮ってもらっても意味がない、痛い時に心電図撮ってもらうのが難しいわと母は言っていた。
そう言えばApple Watchって心電図測れたような・・・?
日本では2021年1月から心電図測定可能に
元々は2018年に北米などではすでにアップルウォッチで心電図が測定可能であったが、日本では関係省庁による承認などのステップが必要であったため、対応機種であっても日本ではこの機能が使えなかったが・・・2021年初めのアップデートから利用可能になった。
- 対応機種はApple Watch Series 4以降
- 廉価版のSEは対応外
- 自分の持ってるApple WatchはApple Watch Series 7
Apple Watchでの心電図測定の正確性は?
Apple Watch Series 4 以降およびすべての Apple Watch Ultra モデルの心電図アプリは、単極誘導 (または第 I 誘導) 心電図と似た心電図を生成します。医療機関では通常、標準的な十二誘導心電図がとられます。この十二誘導心電図は、心臓の電気信号をさまざまな角度から記録し、12 個の波形を生成します。Apple Watch の心電図アプリは、これら 12 個の波形のうち 1 つと似た波形を記録します。単極誘導心電図からは、心拍数と鼓動のリズムに関する情報がわかり、心房細動の分類も可能です。ただし、単極誘導心電図は、心臓発作など、その他の症状の特定には使えません。単極誘導心電図は、基本的な心拍数や心拍リズムをより正確に把握できるよう、医師の指示に基づいて自宅や医療施設内で機器を装着するのが通常ですが、Apple Watch Series 4 以降およびすべての Apple Watch Ultra モデルの心電図アプリは、医師の指示なしに、単極誘導心電図に似た心電図を生成できます。
Apple Watch の心電図アプリと、同時に記録した標準的な十二誘導心電図を比較した研究では、心電図アプリによる洞調律や心房細動の結果 (分類) に、標準的な十二誘導心電図との一致が見られました。
心電図アプリで記録した心電図が心房細動や洞調律という結果に分類された場合の精度を、約 600 人の被験者による臨床試験でテストした結果、これらの分類結果に関し、洞調律については特異度 99.6%、心房細動については感度 98.3% となりました。
臨床検査の結果には、制御された環境下での使用状況が反映されています。心電図アプリを実際に使う場合には、判定不能や分類不能になる心電図の数が増える可能性があります。
Apple Watch の心電図アプリで心電図をとる – Apple Support
- 病院でとる心電図ほど正確性はない
- しかし医師の指導なしに手軽に Apple Watchで単極誘導心電図に似た心電図を生成できる
- 単極誘導心電図では心拍数と鼓動のリズムに関する情報がわかり、心房細動の分類も可能
- Apple Watchで洞調律(問題ない)と判定された時の正確性は99.6%、心房細動だと判定された時の正確性は98.3%
Apple Watchのおかげで心臓の病気が見つかったエピソード
Apple Watchは病院での心電図の正確性とまではいかなくても、心拍数と鼓動のリズムをチェックし、心房細動などの異常を検知する能力があることがわかりました。
それではアップルウォッチを装着していたおかげで早い段階で心臓の異常が見つかり、九死に一生を得たエピソードは探せばたくさん見つかります。
そうだ、母ちゃんに Apple Watchプレゼントしよう
ということで自分にできることといえば母ちゃんに Apple Watchをプレゼントすることだろうと思って、 Apple Watchプレゼント計画を発動しました。心電図アプリを使う最低条件としては
- 最新バージョンのwatchOSを搭載したApple Watch Series 4以降
- 最新バージョンのiOSを搭載したiPhone 6s以降
僕が2年ほど使っていたApple Watch Series 7をあげればiPhone8でも心電図アプリ使えなくはないのですが、やっぱりiPhone8は2023年秋でサポート終了したし、動作もかなりモッサリしてるので快適に使うのは厳しいだろうと思ってiPhoneと Apple Watch両方プレゼントしようということになりました。
iPhoneと Apple Watchの両方を新品プレゼントするのは予算的に厳しいので、自分が使ってたお古のApple Watch Series 7をそのまま横流しすることに。
どのiPhoneをプレゼントするべきか?
母親にプレゼントするiPhoneですがもちろん中古も検討しました。マスクをつけてのFace IDに対応してるのはiPhone12以降なので、iPhone12〜14の中古を考えましたが、中古のiPhoneをプレゼントする上で考えることがありました。
iPhoneのリセールバリューが高すぎる問題
iPhoneはAndroidと違ってリセールバリューが高いことで有名です。新品で2年使って売っても結構な値段が返ってきます。ですから、その中古品を買っても結構高いんですよね。中古なのにこんなに高いんだって驚いたりします。
- 状態のいい中古品
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- 思ったより高い
- 新品とそんなに変わらない値段
- 中古でこんなにするなら、せっかくなので少し足して新品買ってあげようかな?
- 状態の悪い中古
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- この値段設定なら中古でもいいかなと思える価格帯
- しかし買ってみると意外に外装が傷だらけで気になる
- バッテリー持ちが悪い、バッテリーがへたっている、最悪バッテリー交換が必要かも
サポート期間の問題
iPhoneは新規に販売してから6年前後で最新OSへのサポートが終了します。型落ちのiPhone……例えば1年落ち、2年落ちぐらいなら問題ないですが、流石に3年以上前の機種を購入するとなると、サポート終了がいつなのか?ドキドキしながら使うことになり、あんまり精神衛生上良くないかなぁって気がします。特にうちの親みたいな「壊れるまで使う」人なら、できる限り新しめのiPhoneを買って長く使って欲しいと思いますね。
新品で型落ち2世代前までのiPhoneに絞ると・・・
発売日 | チップ(CPU) | メモリ(RAM) | 画面サイズ | 公式ストア価格 | |
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iPhone 13 | 2021年9月 | A15 Bionic | 4GB | 6.1インチ | 95,800円 |
iPhone SE3 | 2022年3月 | A15 Bionic | 4GB | 4.7インチ | 62,800円 |
iPhone 14 | 2022年9月 | A15 Bionic | 6GB | 6.1インチ | 112,800円 |
iPhone 15 | 2023年9月 | A16 Bionic | 6GB | 6.1インチ | 124,800円 |
この4機種から選ぶことになりました。一番コスパがいいのはiPhone SE3ですよね。ただ4.7インチのiPhone SE3だと見た目やサイズはiPhone8と一緒で、画面が小さい。老眼の母親にはこの小ささは辛いのと母は指紋認証が苦手で頻繁に失敗するので、できればFace IDを使わせたい。と言うことで13か14か15に絞られた。うちの父親がiPhone13使ってるので、iPhone13でいいかな?
最新機種のiPhone15高いけど、それでもいいかな。しかし、父親がiPhone13を使ってるので、父親がLightningで母親だけType-Cケーブルだと充電する時戸惑うかなと思いました。あとiPhone15だとDynamic Island搭載なので、その辺の挙動が微妙に違うと父母で教え合う時に困ることがあるだろうと。よって却下しました。
iPhone14とiPhone13のどちらにするか、問題ですね。細かい部分はマイナーアップデートされてますが、大体の部分ではiPhone14とiPhone13はほぼ一緒です。頭脳部分であるA15 Bionicチップは同じだし、画面サイズも6.1インチで同じ。Lightning搭載、Dynamic Island非搭載で従来のノッチあり。17000円の価格差があるので・・・iPhone14を選ぶメリットはなさそうに感じますね。
しかし自分はiPhone14を最終的には選択し、母親にプレゼントしました。理由は搭載されてるメモリ(RAM)の容量です。アップルはiPhoneに搭載されている物理メモリ容量を製品のスペックとして公表してませんが、iPhone発売後に第三者による色々な検証を経て、iPhone13のメモリ容量は4GBだよとかそう言った情報がネット上に公開されてます。
それによるとiPhone13のメモリは4GB、iPhone14のメモリは6GBです。メモリが多いiPhone14の方が快適にiPhoneを使える可能性が高い、モッサリしにくい、勝手にアプリが終了しにくいなどのメリットがありそうですね。
まとめ
新品のiPhone14と自分が使っていたお古のApple Watch Series 7をプレゼントして、とても喜んでいたので高い買い物でしたがあげて良かったなと思いました。
母親の心臓の調子も悪くなくて、不調を訴えてないので・・・しばらくはかかりつけの先生と相談しつつ経過観察でいいのかなと。母親には充電してる時以外はなるべくApple Watchつけ続けて、定期的に心電図アプリで測定し、心臓に違和感がある時も心電図アプリで測定してねと伝えており、きちんと欠かさず測定してるようです。
老眼の母親には画面の小さい Apple Watchなんて必要ないだろうと思ってましたが、今回の件で Apple Watchについて色々調べていくにつれて、健康不安のある中年以降の人には必須のヘルスケア製品だと確信しました。 Apple Watchはただの時計じゃなくて……心電図や心拍数、血中酸素濃度や活動量など様々なヘルスケアデータを測定するためのウェアラブルデバイスです。もう少し早くApple Watchあげたら良かったなぁと(汗
Apple Watch Series 7は僕が二年使ってのお古なので、バッテリー持ちだけがやや心許ないですが、もう少し使ってもらってどうしてもバッテリー持たないならバッテリー交換も視野に入れようかと思います。
Apple Watchの上位モデルApple Watch Ultraまでは高すぎて手が出ないけど、ミドルクラスの「Apple Watch Series 〜」GPSモデルぐらいならギリギリ手が出る人も多いと思うので、スマホがiPhoneで、そろそろ健康を気にするお年頃の人はApple Watchおすすめします。
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