何かを調べたいと思った時にGoogle検索を使うのが一般的だと思いますが、よりリアルタイムな生の情報を知りたい、一次情報を知りたい場合、自分はX(旧Twitter)を使うことが多いです。昔は2ちゃんねる(5ちゃんねる)を使うことが多かったですが、今はX(旧Twitter)での検索が圧倒的に多い。
X(旧Twitter)の利点は、リアルタイムに情報が流れてくるので、誰でも最新のニュースやトレンドを即座にキャッチアップできることだろうと思います。政治、経済、エンターテインメント、ファッション、テクノロジーなど、さまざまな分野の情報が集まるため、X(旧Twitter)を上手に使えば効率よく自分の知りたい情報を集めることができます。
X(旧Twitter)で効率よく情報収集するには、コツがあります。簡単なコツさえ知っていれば、もっと効率的に自分の知りたい情報を集めることが可能になりますので、ぜひこの記事を最後までご覧ください。
パソコンで効率よく情報収集する
必要なもの
ブラウザ & アドブロッカー
X(旧Twitter)ではたくさんの広告が流れてきますので、できれば利用中のブラウザにアドブロッカーをインストールしておく方が広告に邪魔をされず効率よく情報収集できますね。自分はメインブラウザとして今はArcを使っています。
使うブラウザはなんでもいいのですが、ChromeでもMicrosoft Edgeでも拡張機能としてアドブロッカーをインストールしておくことが大切です。アドブロッカーは探せばたくさんあるのですが、なるべく多くの人が使っていて評判が良いものがおすすめです。アドブロッカーについて語りだすとこの記事の趣旨とは大きく離れてしまうくらい記事が長くなってしまうのでこの記事では詳細は避けます。
アドブロッカーについては以前の記事でもう少し詳しく紹介したことがあります。アドブロッカーについて、アドブロッカーの今後についても少し深掘りしたい人は過去のブログ記事をご覧ください。
拡張機能:Vimium
Vimiumはできるだけマウスやトラックパッドを使いたくないという人向けのChrome向け拡張機能です。インストールした状態でFキー
を押すと、ブラウザ上のあらゆるリンクに最大二桁のキーボードショートカットが割り振られます。移動したいリンクのショートカットをキーボードで入力するとリンク先にジャンプできる仕組みです。
💡 Fキーを押さずともできるページ操作の一例
- j:ページの下へスクロール
- k:ページの上へスクロール
- H:ページの履歴で戻る
- L:ページの履歴を進む
- gg:ページの一番上へジャンプ
- G:ページの一番下へジャンプ
- yy:今見てるページのURLをクリップボードにコピー
- x:現在のタブを閉じる
Vimiumをインストールするとできることは、リンクの移動とページの操作です。リンクの移動はfキーを押してその後で表示されるショートカットを押すとリンク先へ移動できます。ページの操作は「Fキー」を押す必要はありません。ページ上の上下左右のスクロールや履歴の移動なんかがこれに該当します。そのほかにもたくさんのショートカットがありますが、個人的にはほとんど使ってませんw詳しくショートカットが知りたい人はVimiumをインストールした状態で英数入力モード状態で?キー
を押すとショートカット一覧が表示されるので、それを参考にして操作してみてください。
拡張機能:DeepL翻訳
翻訳といえば無料で使えるGoogle翻訳が有名ですが、Google翻訳は直訳に近くて、Google翻訳を使っても意味が分かりづらいことが多々あります。そんな時に役に立つのがDeepL翻訳です。DeepLはAIを使って意訳に近い翻訳を実行してくれるので、翻訳結果の意味を理解しやすいのが特徴です。DeepLは基本無料で使うことが可能ですが、WEBページ全体を翻訳したい場合などは有料課金しないと使えないです。Chrome拡張機能をインストールすれば手軽に選択範囲を翻訳可能なのでぜひ利用してみてください。
それで、このDeepL翻訳の拡張機能をインストールすると、X(旧Twitter)上にて手軽に翻訳が実行できるようになります。
英語などの外国語で書かれたポストの下に、自動的に「DeepLで翻訳する」というボタンが出てくるので、これを押すとGoogle翻訳よりもこなれた、意訳的な翻訳結果が簡単に表示されるから、英語が苦手でも怖くない!情報収集が捗ります。
実践編
さて、道具が準備できたら後はそれを使ってみるだけです。X(旧Twitter)の検索で何か調べたいことを検索してみたとしますね。例えば「notion」というメモアプリについての情報をX(旧Twitter)にて調べたい。検索ボックスに「notion」と入れて検索します。そうすると英語で書かれたポストも日本語で書かれたポストもその他の外国語で書かれたポストも一緒に表示されます。DeepL翻訳拡張があれば、外国語で書かれたポストも怖くありませんので、海外ユーザーがX(旧Twitter)にて情報発信してる内容も手軽に情報収集できるわけです。
X(旧Twitter)のタイムライン上のスクロールはvimiumのショートカットj
とk
を使えば自由自在に上に下にスクロールが可能になります。
スクロール中に気になるポストを見つけたけど、英語で書かれていて意味がわからない時はf
キーを押してDeepLで翻訳するボタンに割り振られたショートカットを押せばすぐに日本語訳が出ます。
便利な検索テクニック
記事の前半ではWindowsやMacなどのパソコンにおけるX(旧Twitter)の効率的な情報収集方法、をご紹介しました。ここから後半はX(旧Twitter)のAndroidアプリやiPhoneアプリでも活用できる検索テクニックをご紹介します。
特定のユーザーのツイート(ポスト)を検索
from:username
を検索ボックスに入れて、検索を実行すると・・・ある特定のユーザーがツイート(ポスト)してるつぶやきのみを検索結果に表示できます。
ちなみに、あるキーワードを検索したときに、特定のユーザーがどうでもいいような内容(例えばアフィリエイト投稿)を連投していて検索結果が汚染されてると思う場合は「-from:username
」とすればそのユーザーの投稿を除外できます。
特定の期間を指定して抽出する
since:yyyy-mm-dd
指定した日付以降until:yyyy-mm-dd
指定した日付以前まで </aside>
特定の言語のみのポストを検索結果に出す
検索ボックスに「notion」とだけ入れて検索してしまうと、検索結果には日本語だけじゃなく、英語や中国語やその他の言語のツイートも一緒に出てきてしまいます。
そういう時は「notion lang:ja
」と検索すれば日本語だけのつぶやきが表示されます。この検索方法はX(旧Twitter)公式アプリでもよく使うくらい便利なので覚えておいて損はないです。
画像や動画を含むツイートを検索
「検索ワード fileter:images
」にて、ツイートに画像が添付されてるものだけが表示されます。
「検索ワード filter:videos
」にて動画が添付されてるツイートのみが検索されます。
エンゲージメント検索
- リプライの最小件数を指定(
min_replies:
) - いいねの最小件数を指定(
min_faves:
) - RTの最小件数を指定(
min_retweets:
)
インプレゾンビを検索結果から消す
インプレゾンビは海外からバズってるポストにリプライをして閲覧数に応じてお小遣い稼ぎをしてるので、位置情報を利用して海外からのポストを検索結果から除外すれば良いです。「検索文字列 lang:ja near:東京 within:950 km
」とすれば東京を中心として、半径950キロ以内の日本語のポストを検索できます。この方法だと日本のほとんどの地域を含めることができますが、沖縄県が除外されてしまうのでそれが問題ある場合は半径の指定を微調整したり、小笠原諸島を緯度経度で指定して、半径1050キロ以内にする方法もあるようです。このテクニックですが一つ大きな問題があって、位置情報をオフにしたポスト(つぶやき)またはプロフィールの位置情報を指定してない場合(もしくは適当に海外にしてる場合)は検索に引っかかりません。あくまで「トレンド入りした(バズった)理由が分かりうるポストを探すための検索方法」であることに注意してください。
トレンドスパム対策
X(旧Twitter)でトレンドになってるキーワードだけで検索すると、検索結果が「トレンドスパム」で汚染されてることがよくあります。今回(2024年8月下旬)日本縦断的に猛威を振るってる「台風10号」について検索すると、トレンドスパムだらけです。上記画像はトレンドスパムの参考例としてスクショしてみました。トレンドスパムの例としては海外ユーザーが日本語のトレンドキーワードを含めて、何となくそれっぽい自然なポストを画像リンク付き、ビデオっぽい画像リンク付きで投稿してます。一見すると自然なので画像をクリックしたくなるのですが、X(旧Twitter)で投稿されたポストのリンクは、信頼できる人が投稿したものでは無い限りリンクをクリックしない方が良いです。特にポストの左下に「app.linkから」とついてる画像リンクは絶対にリンクをクリックしないでください。ポストの内容とは全く関係のない不審なサイトにリダイレクトされて思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
こうしたトレンドスパムを行うユーザーは「Twitter for Advertisers」というツイッターの広告主が使うクライアントアプリを利用してることが多いので、そのクライアントから投稿されたポストを除外すれば検索結果からトレンドスパムの多くを除外できます。
「検索キーワード -source:Twitter_for_Advertisers
」
X(旧Twitter)にてトレンドになってるキーワードを検索するときは「-source:Twitter_for_Advertisers」という魔法を一緒にくっつけて検索することをオススメします。
検索コマンドが覚えられない時は・・・
以上よく使いそうな検索コマンドを紹介しました。ちょいちょい使ってれば検索コマンドも覚えられるんですが、でもたまにしか使わないとなるとなかなか覚えられないのが人間です。
そんな時は自分がよく利用するだろう検索コマンドを辞書登録しておくのがおすすめですよ。自分は、Twitterの検索の時に使うから「ついけん」と入力したら「from:」とか「lang:ja」とか「min_retweets:」とか変換候補に出るように辞書登録してます。MacのデフォルトIMEを利用してて、iPad、iPhoneなどAppleのエコシステムを利用している人なら、一度辞書登録すれば全デバイスで同期されるので非常に便利です。WindowsでもAndroidでも辞書登録はできると思うので、ぜひ利用してみてください。
その他の方法としてはMacだったらAlfredやraycastやBetterTouchToolやClipyなどスニペットを登録できるアプリ(クリップボード管理アプリ)を利用してる人ならば、X(旧Twitter)の検索コマンドをスニペットとして登録しておくのも良いと思います。スニペットとは、よく使うけど使うたびに全部1から入力するのは面倒くさい定型文などを登録していつでも簡単に呼び出せるようにする仕組みのことです。
スニペット管理アプリ/クリップボード管理アプリは各プラットフォームでいろんなアプリが存在してるので気になる人は検索して調べてみてください。(ex. windows snippet 管理、iphone クリップボード 管理……)
まとめ
X(旧Twitter)は世界各地のリアルタイムな情報がたくさん流れてきますから、検索ボックスにただ漫然と検索キーワードだけ入れても欲しい情報がすぐには見つからない可能性があります。
ぜひ今回ご紹介したコツを活用していただいて、X(旧Twitter)での情報収集に役立てていただければ幸いです。
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